抜け毛というのは、正常な方でも一日で100本近く起こっています。その主な原因は、髪のヘアサイクルによって、成長を終え、古くなった髪が抜け落ちるというもので、つうじょうであればしっかりとした太く長い毛が抜け落ちます。ただ、もし抜け落ちる髪が細く短いものが多くなっていたとしたら、AGAを疑ってみることも必要になってきます。このAGAというのは男性型脱毛症と呼ばれているものですが、ヘアサイクルが乱れることによって起こるタイプの脱毛になります。通常、ヘアサイクルは髪が成長する成長期、髪の成長が終わる退行期、髪が抜け落ち活動が止まっている休止期という3つの期間を繰り返します。でも、AGAの場合には、髪が成長する成長期の途中で髪が成長を止めてしまい、成長が止まるために髪が細いまま抜け落ちてしまうんです。最初のうちはあまり気にならないかもしれませんが、次第に通常の成長を終えた髪と、成長できずに抜ける髪が同じ位になり、最終的には成長を終えた髪が減り、成長できない髪ばかりが抜けるようになります。成長を終えた髪が減るのは、すべての髪が成長できなくなるからで、この段階になるとすでに薄毛が進行してしまっています。AGAは治療によって予防・改善することもできますが、早めに処置が必要なので、細い毛がよく抜けると気が付いたら、早めに治療を考えるようにしましょう。